診療内容

 伝染性単核球症 
Epstein-Barr(EB)ウイルスの初感染によって起こる急性熱性疾患です。
症状は発熱、咽頭炎、頚部のリンパ節の腫れ、発疹などです。
扁桃腺の炎症は強く、白苔がよく見られ、細菌の混合感染が多いといわれています。
ときに肝臓と脾臓が腫れ、血液検査で肝機能障害を認めることがあります。
診断のポイントは血液検査で異型リンパ球の増加、EBウイルス抗体の上昇です。
治療の基本は安静、対症療法です。
細菌感染合併が考えられるときは抗菌剤を投与しますが、ペニシリンは高率に発疹を誘発するため、使用を避けなければいけません。
EBウイルスが関与する疾患として、Burkitt(バーキット)リンパ腫、慢性活動性EBウイルス感染症、上咽頭癌などがあります。