診療内容

 ヒトメタニューモウイルス感染症 
ヒトメタニューモウイルス(hMPV)は呼吸器に感染するウイルスです。1年のうち春から初夏にかけ感染者が増えます。1〜3歳が好発年齢ですが、大人にも感染します。発熱、咳、鼻水が主症状でRSウイルス感染に似てゼーゼーする呼吸の細気管支炎や肺炎をひき起こし重症化することがあります。
治療は症状に応じた対症療法が基本です。呼吸困難を軽減するため気管支拡張薬や喘息治療薬を投与したり、細菌の2次感染が疑われる場合(長引く発熱や痰の増加あるいは中耳炎の合併)は抗菌薬を投与します。2012年に鼻腔に細い綿棒をいれ採取したぬぐい液で検出できる迅速診断キットが登場しました。