診療内容

 悪性腫瘍 

癌、白血病、悪性リンパ腫、肉腫などの非上皮性腫瘍に大別されますが、罹患率が高いのはやはり癌です。

 

なかでも癌死亡の22%を占め死亡率が高い肺癌は男女ともにかかりやすい癌で、早期発見が重要な病気です。喫煙は肺癌の最大のリスクファクターですが、過去のアスベスト吸入歴や間質性肺炎も肺癌発生に関与する事があります。また最近では非喫煙者の肺癌も増えていますので、喫煙歴がある方はもちろん最近胸部レントゲン撮影を受けていない方も是非胸部の検診を受けましょう。

当院では肺癌早期発見のために最新のマルチディテクターCT(以下MDCT)を導入しました。肺はMDCTの空間分解能が最大限に生かされる臓器です。 そして肺のCT撮影は約10秒と短く、放射線被爆を低減させた機種ですから、安心して検査が受けられます。もちろん検査結果はすぐに判りますので、不安なお気持ちで結果を待たずに済みます。

 

次に消化器癌で代表的な胃癌は昔から日本人に多く、今でも男女とも癌死亡率第2位です。治療方法は早期癌の一部は内視鏡的粘膜切除が行なわれますが、それ以外は開腹あるいは腹腔鏡下の幽門側胃切除か胃全摘が標準手術です。

胃の手術後は食事の摂取方法の変更が必要になったり、体重減少、ダンピング症候群、鉄欠乏やビタミンB12不足による貧血、骨粗しょう症などの後遺症が起こることがあります。胃内視鏡は胃癌の診断には絶対必要な検査であり、当日朝水分と食事を取らずに来院して頂ければ受けられる検査です。症状の有無に拘わらず1年に1回は内視鏡検査を受けましょう。約5分程度で終わりますが、ご希望で鎮静剤注射を受けることができます。

また検査中でも目の前の画像ファイリング用検査モニターをご覧になることができます。

 

大腸癌は最近急増し、女性の癌死亡率第1位です。大腸癌は結腸癌と直腸癌に分類されますが、後者の方で10%程度治療成績が下がります。大腸癌はポリープから発生するタイプと平坦な形で発生するタイプがあります。

胃癌と同様早期癌の一部は内視鏡的切除が可能ですが、下血や便通異常で発見された場合は進行癌の肉眼型を示すことが多く、開腹あるいは腹腔鏡補助下の腸切除術になります。症状がない場合でも便潜血検査を受け、陽性でしたら積極的に大腸内視鏡検査を受けましょう。当院では大腸内視鏡前の下剤内服は控え室と専用トイレを設けていますので、落ちついて検査の準備をして頂けます。またご希望で鎮静剤注射をいたしますので、検査の不安もありませんし15ないし20分で検査は終わります。また検査後も控え室で休憩して頂けます。勿論検査後すぐに画像ファイリングモニターを用いて結果をご説明致します。