診療内容

 アデノウイルス感染症 

アデノウイルスは51種類の血清型があり、その1/3程度が病気の原因になります。

アデノウイルス感染症は症状が多彩です。

 

咽頭炎 

のど特に扁桃腺が赤く腫れ、線状の白い苔が付着することがしばしばです。

5日間程度38℃~39℃の高熱が続きます。 迅速診断キットで診断可能です。

 

咽頭結膜熱(プール熱)

アデノウイルス3型による咽頭炎と結膜炎が特徴的な病気です。

塩素消毒の不完全なプールを介して流行することがあります。

 

結膜炎

濾胞性結膜炎や角結膜炎という眼病変の原因になります。

眼科医による診断、点眼液処方がなされます。

 

胃腸炎

発熱、腹痛、嘔吐、下痢を伴い、乳幼児に多いです。

ウイルス性胃腸炎のなかに占める頻度は約11%といわれています。

 

腸間膜リンパ節炎

下痢を必ずしも伴わない腹痛があり、腸につながる腸間膜という部分の リンパ節に炎症をおこす病気です。

腸が望遠鏡をたたむようになる腸重積の原因になり、整復不可能なら 病院でうすめたバリウムの高圧浣腸治療が必要になる場合があります。

 

アデノウイルスは次亜塩素酸ソーダ、高濃度アルコールによる消毒が有効です。 上記の病気と診断されたら、家庭でのご使用をお勧めします。